AutoLISP言語を使って話しかけた時にAutoCADが戻してくれる返事のことだよ。
戻り値とは
AutoLISPは、AutoCADとコミュニケーション取るための言語です。
コミュニケーションなので、一方的にこちらから指示を出すだけでなく、AutoCADからの返事を受けることもあります。
AutoLISPを使って話しかけた時、AutoCADが戻す値を戻り値と言います。
プログラミング用語では、プログラムが値を返す、返り値と呼ぶこともあるようですが、AUTODESKのヘルプページは戻り値という言葉を使っているので、ここでは戻り値を使います。
例えば
例えば、現在の画層を知りたいとき、AutoLISPでは、 (getvar “clayer”) で、その情報を得ることができます。
(getvar “clayer”)
“0”
コマンドラインに (getvar “clayer”) と入力してみてください。もし、現在の画層が 0 ならば、AutoCADが、”0″と返事をしてくれます。
この返事が、戻り値です。
コマンドラインがAutoCADにありませんか?
CTRL+9 はコマンドライン表示/非表示のショートカットです。
もしくは、commandline はコマンドラインを表示させるコマンドです。
戻り値の保存
戻り値は表示されるだけで、このままでは情報として後から使えないので、後からその情報を使うにはsetqで変数として保存をします。
変数 Ly に現在の画層の名前を保存するには、
(setq Ly (getvar “clayer”))
となります。コマンドラインに入力して確かめてみて下さい。
「!変数名」で変数の値を確認できるので、Lyに現在画層名がはいったかどうか確認したい場合は、
!Ly
とコマンドラインに入力すれば、Lyの値表示されます
関数setqを使って変数に値を代入する方法についてはコチラの記事に書いています。
まとめ
- 戻り値は、AutoLISPを使ったときにAutoCADが戻してくれる返事のこと。
- そのままだとコマンドラインに表示されるだけなので、setq と組み合わせて使う場合が多い。
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