AutoLISPでは、はい/いいえ、2択の戻り値はT/nilです。
T ははい、正、条件が満たされている etc.
nil はいいえ、偽、条件が満たされてない、空っぽ etc.
はい/いいえ T/nil
戻り値とは、AutoLISPを使ってAutoCADとコミュニケーションをとった時に、AutoCADが戻してくれる返事のことです。
返事には、 現在の画層は?と聞いたときのように回答が何通りもあるパターンがありますが、はい/いいえだけの2択の場合もあります。ブーリアン(ブール)型/論理型などと呼ばれます。
例えば、
- この変数に何か情報が入ってますか?
- これは数字ですか?
- この変数とこの値は同じですか?
- この数字は10より大きいですか?
これらの情報をAutoCADから得たい場合は、AutoCADの戻り値は、Tかnilの2択です。
- T 正しい/条件が満たされている
- nil 違う/条件が満たれていない/空っぽ
例えば
(setq x 10)
で、変数xに数字の10を入れました。
Jagaimo
(= x 10)
xと10は同じ?
T
Jagaimo
(numberp x)
xは数字ですか?
T
Jagaimo
(< x 5)
xは5よりも小さい?
nil
といったように、「はい」の時は T、「いいえ」の時は nil が戻ってきます。
nil 何もない
nil には何もない。という意味もあるので、例えば、何も情報が入ってない変数の中身を聞いたときも、nil と戻ってきます。
変数の中身を見るには、コマンドラインに ! と変数名を入れます。
Jagaimo
!x
10
Jagaimo
!y
nil
まとめ
- 戻り値 T は はい、正しい、条件を満たしているなどの意味。
- 戻り値 nil は、いいえ、間違っている、条件を満たしていないなどの意味。
- nil には空っぽという意味もある。
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