【AutoLISP 活用編】自作コマンドを右クリックメニューにいれる

自作コマンドをショートカットメニュー（右クリックで出てくるメニュー）に追加する方法です。

もちろん、通常のAutoCADコマンドも追加できますよ。

事前知識

自作コマンドを右クリックメニューに入れるには、まず、自作コマンドをCUIのコマンドリストに登録する必要があります。

コマンド CUI[ユーザインタフェースをカスタマイズ] を実行しCUIウィンドウを開きます。
ここで、リボンやメニューなどインターフェースをカスタマイズすることができます。

右クリックで出てくるメニューはショートカットメニューといいます。
「すべてのカスタマイズファイル」にある「ショートカットメニュー」の横の+をクリックしてツリーを開くと、いろいろなタイプのショートカットメニューが出てきます。

既定メニュー：何も選択していない時のショートカットメニュー。

オブジェクトメニュー：図形毎のメニュー。
例えばブロックを選択して右クリックで出てくるメニューは「ブロック参照オブジェクトメニュー」です。

編集メニュー：何かを選択して右クリックすると常にでてくるメニュー。
図形毎のメニューに追加されて出てきます。例えばブロックの場合だと、ブロック参照オブジェクトメニューにプラス編集メニューにあるコマンドが表示されます。

コマンドメニュー：コマンド実行中のショートカットメニュー。

グリップカーソルメニュー：線分などのグリップを選択しているときのショートカットメニュー。

例として、ブロックを右クリックした場合に出てくるショートカットメニューに自作コマンドBlock Rename を追加します。

ショートカットメニューの中から、「ブロック参照オブジェクトメニュー」を開きます。
これらが、ブロックを右クリックしたときに出てくるメニューです。
(属性がついているブロックは「属性ブロックオブジェクトメニュー」で別メニューになります。）

下にあるコマンド一覧をスクロールするか、検索バーにコマンド名を入力して、ショートカットメニューに追加したいコマンドを見つけます。

コマンドを見つけたらドラッグしてショートカットメニューに追加します。

上の図のBlock Rename の上下にある　–　は区切り線です。右クリックで挿入できます。

適用、もしくはOKボタンを押すと反映されます。

これで、ブロック（属性が入っていないもの）を右クリックすると、ショートカットメニューにBlock Rename が追加されました。