AutoCADにはワークスペースというインターフェースの状態を保存しておける便利なものがあります。
カスタマイズ用のワークスペースを作りましょう。
ワークスペース
リボン、ツールバーなどなど、ワークスペースを変更するとリボンやツールバーなどのインターフェースが変わります。
何もカスタマイズしていない初期値の状態では
「製図と注釈」「3Dモデリング」「3D基本」
の3種類があります。
画面右下のステータスバーの歯車みたいなマークからワークスペースを変更することができます。
「製図と注釈」では2Dの製図作業でよく使うコマンドアイコン、「3Dモデリング」では3Dモデリングをするときによく使うのコマンドアイコンが使いやすいように画面上のアイコンなどの表示(インターフェース)が変更されます。
歯車マークが見つからない時は、ステータスバーの一番右の三本線マークをクリックして、「ワークスペースの切り替え」を選択すると表示されます。
既存のワークスペースをカスタマイズすることもできますが、念のため、既存の物はそのままにしておいて、カスタマイズ用に新しくワークスペースを作成することをおススメします。
ワークスペースをカスタマイズ
ワークスペースには以下の設定を保存でき、切り替えることができます。
1 クイックアクセスツールバー:メニューの上に表示されるコマンドアイコンのセットです。
2 ツールバー:作図エリアの上下左右に固定したり、浮動させておけるコマンドアイコンのセットです。
3 メニュー:画面上に並んでいる文字の列です。プルダウンメニューからコマンドを選択します。
4 リボンタブ:画面上に並んでいるコマンドアイコンのセットです。
5 パレットの位置:画層やプロパティなどのパレットの位置を設定できます。上の図の5はツールパレットですが、中身のコマンドはワークスペース毎に変えることはできません。
CUIから設定する
では、新しくワークスペースを作成していきましょう。
コマンド CUI[ユーザ インタフェースをカスタマイズ] を実行しCUIウィンドウを開きます。
ここで、リボンやメニューなどインターフェースをカスタマイズすることができます。
右上にワークスペースのツリーがあるので、ここで右クリックをし、ゼロからオリジナルワークスペースを新規作成をしたい場合は、「新しいワークスペース」、既存の物をカスタマイズしていきたい場合は「製図と注釈」を複製して、ワークスペースに名前を付けます。
ここではJagaimoLISPというワークスペースを新規作成しました。
”OK”ボタンを押して終了すると、ワークスペース切り替えでJagaimoLISPワークスペースが選択できるようになっています。
現在の状態を保存してワークスペースを新規作成/上書きする
CUIを使わずに、作業画面上でリボン、メニュー、ツールバーなどを表示/非表示させたり、パレットの位置など好みの設定にし、ワークスペースの切り替えから現在の設定を保存することもできます。
ウィンドウが出てくるので、プルダウンメニューから既存のワークスペース名を選択すれば上書きされ、新しく名前を入力すればワークスペースが新規作成されます。
まとめ
- ワークスペースにはインターフェース設定を保存でき、切り替えることでインターフェースを変更できる。
- CUIからワークスペースを設定できる。
- ワークスペース切り替えボタンから設定を新規作成/上書きすることもできる。
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